呉服屋で教わった事 [お役立ち]
私は21、2歳の頃に呉服屋に勤めていた。そこで教わったあれこれ(道徳)
社長は二代目で先代は会長でした、社長は京都の呉服屋で10年修行した後、1年のお礼奉公をして故郷に戻り家業の呉服屋に入り3年後に社長に・・そんな時入社した私が教わった事を少し話したいとおもいます。
社長には手とり足とり・・そりゃもう丁寧に着物について教えて戴きましたが、仕事 はもちろんですが人との付き合い方や人様に対する気遣い、道徳等に非常に厳しい人でした。 一つ二つ 紹介しましょう・・・
会社のトイレ(昔ながらの和式)には灰皿が置いてあります、(いつも灰ひとつ無い灰皿) トイレはいつも朝 自宅で済ませて来るんですが、その日はたまたま会社のトイレに入り・・タバコを吸いました、当然 綺麗な灰皿に吸殻を・・・次の日 社長に呼ばれ、昨日トイレでタバコ吸ったの おまえか!・・あ・はい。 トイレの灰皿、いつも誰が片付けてるか分かるか!? 毎朝 会長がやってるんだよ!お客さんに失礼のない様にいつも綺麗にしてるんだ、タバコ吸うなとは言わん!灰はその都度片付けとけ! 若い私はあまりにも無神経でした、人様に対しての気遣い やがては そういう小さな事の一つひとつが会社の利益にも繋がるんだよと言う事の一つ勉強になったのでした。それからは気を使って灰をマメに片付ける様になりました、お陰で今でも自宅のトイレ掃除は、その(用足し)都度やってます(トイレ内禁煙) ちょっと神経質に思われるかも知れませんが、いつ、誰が見えてもピッカピカのトイレで~すwww
もう一つは、きものの展示会での出来事ですが 展示会には呉服問屋の社長が来ていました(当時の展示会はよく売れるんです、(3日間の展示会で3千万~4千万)問屋さんも新作を数多く提供し、応援に来るんです。お昼時間は交代で食事するんですが、私と同僚に問屋の社長が(ご馳走するから行こう!)・・・ウキウキしながら、ご一緒しました(^_^ゞ
問屋の社長が(さぁ 何でもいいから頼みなさい!)・・若い我々は何でもいいよと言われたもんだから・・滅多に食べれない高いもの(メニュー)に目は釘付け!ww 天ぷら定食(上)! 同僚は刺身定食を頼みましたww 問屋の社長は 親子丼を・・食事を終えて(御馳走様でした。きちんと挨拶)
会社に戻り展示会へ・・・・夕方、お客さんもまばらになり、その日は終了 問屋の方々はホテルへ・・うちの社長が(お前らちょっと来い・・) 我々(ん? なんだろ・・不吉な予感)今日のお昼、何をご馳走になった?? 私は天ぷら定食、同僚は刺身定食ですと言うと、社長(問屋)は何を頼んだ??・・・親子丼です・・(バカヤロー!) お前ら社長が親子丼食ってるのに! 天ぷら定食だ!・刺身定食だ!・ふざけんなー!! いくら何でもいいと言われたって、社長よりも高いもん頼むなんて!! 目上の人と一緒の時は同じ物かそれ以下の物を頼むんだよ!俺の教育が悪いと言われるだろ! それに問屋と言うのは小売屋との今後の付き合いの目安にも成りかねない事なんだよ、社員教育がどれだけ行き届いてるか(そういう事が商売に直結する、小売屋が傾けば問屋も傾く)を重要視する問屋さんなんだよ!
反省|柱|ヽ(・_・`)反省… 勉強になる事ばかりでした。・・まだまだ有りますが今日はここまでww tutumi
スポンサーリンク